22 Jul 2017
自己肯定と自己受容の違いは?アドラー心理学のすすめ。
「私って自己肯定感が低い。だかららどんどん自己肯定感を高めることをしていかなくては・・・」
と思っているあなた。
自己肯定感を高める方法ばかり検索していて、かなりやることが多く、疲れ切ってしまっているのではないですか?
そんなあなたに、アドラー心理学を強くおススメします!
その理由は、自然に納得でき、すっと腑に落ち、心が軽くなる考え方だからです。
心理学がまったくわからないぼくでも、
「あ、そっか~」
と意味を理解することができたからです。
きっとあなたにも納得できる部分があるはずです。
アドラーは、「すべての悩みは対人関係にある」と言っています。
ぜひこちらの”課題の分離”も併せて読んでみて、これから先の人生を楽に生きましょう。
自己肯定ではなぜいけないのか
アドラー心理学では、”自己肯定”ではなく”自己受容”という考え方に立脚しています。
ちょっと前まで”自己肯定”が流行っていたような気がしますが、自己肯定と自己受容は明確に違います。
自己肯定とは
- 自分の考えが正しいと思い込むこと。
- 正しい方向へ進もうとしていて、それを良しとすること。
このように、”正しい”方へ進もうとしている考え方です。
この考え方では、ともすれば正しい方へ進むことしか許されない、間違えや失敗を否定する考え方になってしまう恐れがあります。
正しい方へ進もうとすることはいいのですが、正しい方へ進めない心身状態の時ってありますよね、誰でも。
そんな時に、正しくできなかった自分を顧みて、
「正しくできないダメな自分だ」
「正しくするために、もっと頑張らなくては・・・」
と、どんどん自分を追い詰めていってしまうのです。
言わば、もう一人の自分に正しいかどうかを判断され、評価を下されているようなイメージです。
常に自分の上位に違う自分が存在するかのように・・・。
ですが、自己受容の考え方であれば、無駄にポジティブになる必要はありません。
自己受容とは?
では、アドラーの言う”自己受容”ではどう考えるのでしょうか?
- あるがままを受け入れる。
と考えるということです。
これはどういうことかと言うと、無理して誇大広告のように大きく見せる必要もなく、過小評価してもいけない。現実の自分をあるがままの形で現代という”今ここ”に表示している姿が自己受容だということです。
人よりちょっとできないことがあってもいい。
むしろ、悪いところがあってさえいい。
だって人間ですもん。完全じゃない。
こういうことにきちんと向き合って、あるがままを受け入れる。
自分を見つめてみて、そしてその部分、悪い、劣ると思っていて改善すべきところがあることを認める。
それを改善したいと思ったのであれば改善するための方策を考える。
アドラーは、”肯定的なあきらめ”ということばを用いて、できることとできないことの見極めが必要だと言っています。
自分の力ではどうにもならないこと、たとえば身体的なことなど、そういうことの真理を見極め、それをはっきりと認識したうえで諦めることが大事だと言っているのです。
こう考えましょうか。
ぼくはぼく、それ以上でもそれ以下でもない、ただの一人の人間です。と。
誰かと比べること自体、ありえないことだ。と。
違って当たり前、工場で大量生産されてできた製品ではないのだから。と。
どうでしょう、心が随分軽くなりませんか?
これも、アドラー心理学の一部分です。
もっとたくさんアドラー心理学を吸収して、人生を楽に生きましょう。
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