26 Jul 2017
目次
自分の居場所探しをしているあなたへ。
「自分の居場所がない・・・」
「自分の周りには仲間がいない・・・」
と感じて、窮屈な生き方をされているあなたへぜひ読んで欲しい本があります。
『嫌われる勇気 自己啓発の源流「アドラー」の教え』
岸見一郎と古賀史健の共著による、心理学者アルフレッド・アドラーの「アドラー心理学」を解説した本です。
その中で書かれている”共同体感覚”についての理解を深めることで、自分の居場所探しの答えが必ず見つかります!
アドラー心理学とは?
同本は心理学者アドラーの提唱する心理学の紹介をしている本です。
まだ読まれてないあなたは是非こちらをご覧下さい。
その本には、人生において有用である概念がたくさん書かれています。
中でも最重要事項である”共同体感覚”とはどういうものでしょうか?
アドラー心理学の中でも鍵概念と位置付けられているこの概念は、アドラーも「到達できない理想」と認めているようですが、なんとか、少しでもいいから、理解して自分の居場所作り、ひいては人生に役立てたいと思いませんか?
複雑に思えることも、少しづつ小分けして考えて、分かることから理解を深めていってみましょう。
共同体感覚とは?
”共同体感覚”は、一言で言うにはとても大きすぎる言葉です。
ですが、この感覚が身につけば、今よりもっと幸せを感じられることは間違いなさそうだなってことはなんとなくわかりますよね。
まずは、共同体感覚とは何でしょうか。
他者を仲間だと見なし、そこに「自分の居場所がある」と感じられることを、共同体感覚といいます。
「嫌われる勇気」自己啓発の源流「アドラーの教え」より
それでは、一つづつ見ていきます。
競争から身を引く。
他者を仲間だと見なすためには、敵ではないと思えることが必要です。
それにはまず、競争から身を引くことを考えなければなりません。
競争の先には、”勝ち”と”負け”があり、それしかないと考えると負けたくないと思うのが普通です。
誰も好き好んで負けたくはないですよね。
負けを意識すると、負けたくないと強く思うあまり、他者が敵になってしまいます。
他者が敵になると、今度は味方がいないと感じてしまいます。
ついには、世界中敵しかいない、世界はとても危険なところだ、という錯覚に陥ってしまいます。
敵ばかりであれば、身を守るために攻撃も辞さない行動に出てしまうことさえあるかも知れません。
(どこかの国の誰かみたいですね・・・)
ひとりで悶々とこんなことを考えていると、たぶん自力でそこから抜け出すことはかなり困難だと思います。
だから、心の持ち方というのはとても重要です。
正しい”みちしるべ”が今非常に重要になっています。
劣等感を持たない。
そして、負けたくないのは、”劣等感”を感じたくないからです。
自分は劣っている。
他者より優位に立ちたい。
と感じる劣等感を持たないようにするためには、他者と比較し、世界を”勝ち”と”負け”の2つしか存在しないとする感覚を持たないようにしなければなりません。
同じではないけれど対等と認識する。
では、”勝ち””負け”から離れるにはどうすればいいのでしょうか。
一番重要なのは、我々人間は「同じではないけれど対等」であると認識することです。
同じ人間などあり得ないし、同じでない以上、比較することもできない、そう認識することです。
2人の人がいた時に、どちらかがより重要であり、その相手側が重要でないなどということはない、そういうことです。
そう思えた時に、”勝った””負けた”ということや、劣等感から解放されます。
そして、”勝ち”を勝ち取るという意識もなくなり、勝ち取る必要がなくなります。
さらに言えば、負けていいと思えるようになります。
すると、内心が穏やかになります。
自分が負けてもいいと思えるということは、相手もそう思ってくれているかもしれないと思える余裕が生まれるのです。
すなわち、過ちや失敗を挫く者もいないと思えるのです。
他者を仲間と見なせるようになるのです。
仲間だと思えると、世界は激変します!
世界は仲間で溢れているのです。
安心して生きていけます。
共同体感覚を持つためには?
では、最終目的の”共同体感覚”を持つためにはどうすればよいのでしょうか。
それは、ここにいてもいいんだ、と思える状況に身を置くようにすればいいのです。
その為には、自己への執着を他者への関心に切り替えることが必要です。
自己への執着とは、他者から見た自分ばかり気にしていて、嫌われないように行動することばかりを考える、自分に向けた視線で心がおおわれている状態を指します。
世界の中心に自分がいて、周りは全て自分の為に何かをしてくれる存在であると期待してしまう心の持ち方です。
自分に向けられた評価ばかりを気にしてしまい、うまく生きていくことに集中するあまり、あなたが思っていることをそのまま言ったり行動したりすることが難しくなり、あなたらしく生きていくことに躊躇する生き方になっているのです。
そうすると、評価が高い方が自分に価値があることであると考えてしまい、自分の本音とは違っていた場合でも、その評価が高いと思われる言動を取ってしまう生き方になってしまいます。
ここでは、”自己受容”という考え方も重要です。
この記事をお読み下さいね。
そういう”自己への執着”を手放して、世界の中の全体の一部だという感覚を持ち、自分に何ができるのかを考え、自らその共同体へ積極的に関わること、コミットすることで貢献感を得られる、所属感を得られるのです。
共同体へ積極的にコミットする勇気を持つ。
そして、行動する、または行動する努力を少しづつする。
それが共同体感覚だと思います。
行動できる方ばかりではないとも思っています。
そういう方は”焦らず”、ちょっとづつその勇気を育てていってほしいと思います。
絶望に打ちひしがれている時には、必ずしも前向きな考えになれる訳ではありません。
そういう時には、焦らず、立ち止まり、上記のように思えてくるまでじっと休んでおく事も必要です。
人種、信条、地域、いかなる分け方、共同体があったとしても、みな人として対等なのです。
人類みんなでこの共同体感覚を持てれば、もっと幸せな世界になるはずです。
アドラー心理学、幸せになれる概念がたくさんありますね。
今日もお読みいただき、ありがとうございました。
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